125㏄のバイクでヨーロッパ一週チャレンジ!! 【始動編】 バイクの購入!!初っ端からトラブルだらけ!
こんにちは。ひょーたです。
近くのレストランでパスタを頼んだのに出てきたのはピザだった。
ハンガリー語しか話せない人が店員だったし、別にどうしてもパスタ食べたかったわけじゃないから普通に出てきたピザ食ったわ。 他に客もいなかったから、ほかの客用のやつを間違って出したわけでもなさそうだしね。
さて、今日はバイクを購入する時の一悶着についてお送りしよう。
①バイクを買うときの一悶着編。
いつものように剣道を終えてハイドナナシュからデブレツェンという今のホームタウンに帰る途中に、僕は不意に友達のBence君に
「バイクでヨーロッパ一周することにするわー」と何気なく伝えた。
すると彼は
「お、まじかー。じゃあ俺も一緒に行くわー」と返してきたのである。
Bence君。結論から言うと彼は本当に偉大だった。神。
え?wwww
Benceは僕と一緒に剣道をやってる友人で、バイクを持っているということは知っていたがなによりも軽い。
簡単にヨーロッパ一周というがそれなりに準備が必要である。テントも買わなきゃいけないし、寝袋だって必要だ。何より長距離ツーリングには根気が必要だ。
Benceはとてもいいやつだったが、それだけのことを俺と一緒にできるかという判断が俺には付かなかった。
とはいえ、彼はハンガリー語はもちろんドイツ語も話す。さらにバイクについての知識もかなり豊富であった。だから俺は
「こんなことやあんなこともあって大変だぞ、それでも一緒に来たいか?」
とちょっと鎌をカケてみた。
対するBence君
「Yeah(↑)?」
彼が同行することが決まった瞬間である。
Benceとはクロアチアまで一緒に行った。
さて、Benceと一緒にバイクを探す旅に出る、いくつかのネットショップで良さげなバイクは見当たらない。いくつか実際に現地まで行って試乗もしたが、どれも具合がよくなかった。
三日間探し回ったあげくのはてに
最終的にBence御用達のバイクショップに行ったわけだ。
すると。あるじゃないの!いいバイク!
YAMAHA SR125 もちろん日本製である。
走行距離17000㎞
年式 1995年
値段 130000円 (270000HUF)
んー。かなり古いけど他にいいバイクも見当たらないし、これにしようと決断。
さあATMでお金降ろしてお金払うよー。
Bence君の通訳で何とか意思を疎通させながら購入までの流れを確認するが。
(以下全てBenceの通訳。本当にありがとう。)
店員「タイヤが今のままだとだめだから買える。三日待て。」
え?その場で買えるんじゃないの? まあでもただでタイヤ変えてくれるっていうしまあいいかなーと妥協。まあ売るなら最初に変えとけや!!って心底思ったけど。
正直三日は痛い。まあでも仕方ないから待つことに。。
~三日後~
店員「タイヤ届いてない。もう二日待て」
いやいや、ふざけんなよ。こちとら三日待ったんじゃ。早くしてくれ。
まあでも怒りをぶつけようにもどうしようもないことなので我慢。さらに二日待つ。
~二日後~
店員「タイヤ届いてるぞ。今日替えれる。」
いやー長かったわ。ようやくバイクが僕のものになるんですね。
そう思ってバイクを買おうとお金を取り出す。
店員「いや。まだだ。政府に手続きするから3日かかる」
あああああああん?
俺氏ここで大爆発。
キレたらヤッベ―からなオイ‼ 竹刀振り回すかんなオイ!
なんでここまでの五日間の間にやっておかなかったん?
本当に仕事遅すぎない? それともこれが普通なの?
日本でバイク買うとき、確かすべての手続きは1日で終ったはず。こっちだと一週間以上かかるのにはさすがに参ったわ。
本当ならこの時点で僕は既に出発していてスイスあたりで豪華に野宿しているはずだったのだ。それがこのざまである。
俺の怒りの論理展開をBence君が必死に通訳する。もちろん罵倒悪態なんて無しである。すべて論理で展開。 よく「死ねや」とか「馬鹿か」とかそんな言葉で喧嘩をする人たちがいるが、あんなのに意味はない。喧嘩とはお互いの主張の衝突である。そこにそんな意味のないワードを入れると自分の論理の説得力を著しく低下させる。これは避けるべき要因だ。よく覚えておこう!
だが考えてみれば、ここで怒ったところでもう失われた時間もこれから失うであろう三日も戻ってこない。ちょっとエネルギーの無駄遣いだったようにも思える。
ただ結果論としてこの時の大爆発は後で僕にいい影響を及ぼした。それについては明日の記事にでも書こうと思う。
さてつまり何が書きたかったかって。
ただバイクを買うだけでも一週間以上かかったということ
である。
これは正直予想外だったし、俺の日本の価値観がいまだに抜けきっていないという現実を大いに突き付けてきた。
「日本だったら~」とか「俺の国なら~」なんて論理展開は、この際ナンセンスであ
る。 だってここはハンガリー。外国なんだもの。
そんなことわかってたつもりだったし、俺は日本の常識にはとらわれていない。と思っていたが、やっぱりどこかで価値判断の基準は日本になっちまっていたことに気が付かされた。俺の世界はまだまだ広がる余地があったということだ。
こういうことに気が付かされたという意味では今回のこの事件もいい教訓になってくれたのだろう。何事からも学び取るのだ。
さて今日はここまでにしようかな。このバイク屋とのトラブルはまだ続く。いくら俺が日本の観念に囚われていたとしたって、現に時間はなくなる一方なのだ。それについても明日書く。
ポイントはヨーロッパでバイクを買うときは時間を余分に取っておくことだ。
ヒョータとの約束だ。 バイク屋と戦争するハメになるゾ。
では!!