ヒョータの愉快なハンガリーライフ

野宿しながらヨーロッパをバイクでくるくるした頭弱い系男子。ヒョータがここにあらわる。

125㏄のバイクでヨーロッパ一週チャレンジ!! 【本編⑦】 スロヴェニア首都郊外で明らかにヤバいのに声をかけられた俺!! これからどうなる!! 

こんにちは。ひょーたです。

 

昨日なんで更新しなかったかって?? ごめん。夕方から昼寝初めて気づいたら朝だった!!www  ハンガリーに来ても俺のそういうところは全く変わる兆しが見えないのはもうショーもないわwww

 

あと昨日うちの大学のハロウィンパーティーに行ってきました。

ちょっとだけ仮装もした。

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意味不明である。

 

この後あまりの視界の狭さに見事にすッ転びました。

フルフェイスマスクの比じゃないくらい視界削れるね。このマスク。

 

 

 

さて。

 

久しぶりのヨーロッパ一周編である。

夕方。ほとんど暗くなりかけたスロヴェニア首都。リュブリャナの郊外で明らかにヤバい男に「助けてやろうか」と言われた。俺氏。見事に鼻、耳、舌にピアスが入ってる。

 

 

 

まず

①人気が少ない郊外

②もうほぼ暗くなっている夕方

③話しかけてきたのは明らかにヤバいヤツ

 

どう考えても状況的にはピンチだよねwwwwwwww

彼らのイメージは北斗の拳のザコキャラみたいのを想像してくれたら分かりやすいと思う。

 

とりあえず自分がスロヴェニアからオーストリアに向けて出発したいのだが、完全にロストマイウェイであることを伝える。(何かあったらすぐに逃げれるようにエンジンはアイドリングさせておいたwww)

 

すると。

「実は俺。バイククラブのメンバーなんだ!今日はもう遅いから俺たちの秘密基地に泊まってけよ!!」

 

ってすげーいい笑顔で言われた。

 

 

罠だと思った。こいつ俺のこと食べるつもりだ。知らない人について行ってはいけないと小学校の時に習ったし、ましてやここは日本じゃない。丁寧におことわr

 

「まじか!!いいね!ぜひ連れてってくれ!!」

 

 

俺よく二択で迷ったときには頭の中で天使と悪魔が死闘を繰り広げるんだけど、大抵勝つのは悪魔なんだよねwww

 

危ないのはわかってるが、こういう橋はどうも渡りたくなる性分なのだ。

万が一殺されたりしたら、かーちゃんごめんねと心の中で親に謝りつつ彼らについていくことに決めたのだった!!

 

 

さて、彼らの乗ってる車を後ろから追いかける。車はやがて、人気が完全にないところに入っていき、森の中に侵入した。舗装路も消え、下は完全に砂利道である。

加えてもうほとんど日は沈んでたので、暗くて足元以外に何も見えない。

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これは青森の写真だけどイメージとしてはこれの両脇すぐ近くに森が迫ってる感じ。

 

ヤバいかもwwww

 

それでも勇気をだして5分ほどついていくと遂に彼らの秘密基地と多くのバイクが見えてきた!!

 

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森の中を走り、急に開けてきたと思ったら一軒の小屋が姿を現した。

 

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この日は何かのイベントがあったようで、みんなでパーティーをしていたのだそう。

何と言うナイスタイミングだ!!

 

バイクから降りて、外でピザを食ってるいかつい人たちにご挨拶。

すると

 

「おおおお!!ヤポンスキー(日本人)のライダーか!!初めて見たぞ!!」

 

「お前このバイクどこで買ったんだ?こんなちいせぇバイクでヨーロッパ回るなんてクレイジーだ最高だな!!」

 

「俺たちはみんなヤポンスキーの作るバイクが好きだ!HAYABUSAやNINJAはみんなの人気者さ!!」

 

 

すげーウケがいい。www

 

この日はみんなでお酒を飲みながらワイワイ楽しくやった。

夜になってそろそろ眠たくなってきたと思ったら、

 

「今日はここで泊まっていけヤポンスキー!何日か俺たちと遊んでいくといい!!」

 

と小屋の中に招待してくれた。これがまたすごいんだ!!

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小屋の中はバイクが入るようになっており、雨風からバイクまもれる仕様になっていた。バイクのエンジンを改造したという発電機で電気を自前で賄っており、水道は川から引いたものを自作のろ過機で浄化していた。

 

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メンバーが自分の趣味のものをいろいろと置いていたのであろう。エロ本とかもあれば、ビールやワインなどもたくさん置いてありTHE隠れ家って感じだった。男の子心をくすぐられる秘密基地である。

 

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今回お邪魔したのはスロベニアのモーターサイクルクラブ「ZLOM」。

それ以外にもスロヴェニアにはたくさんのモータークラブがあり、クラブ間交流もとても活発だという。実際僕が行ったときは「オレンジファミリー」っていう別のクラブと懇親会をしていたのであった。

 

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ちょっと見にくい写真だけど、ガレージに入った僕のバイク。

その上にはZLOMのマスコットキャラクター「ZLOM CAT」がたっている。

人懐っこくて超かわいかったwww

 

 

結局居心地がよくなって

四日間ほどスロヴェニアに沈没してしまったのであった

その間。ZLOMやほかのチームのバイカーさん達とスロヴェニア中を走り回ったり、違うイベントに顔を出したりした。

 

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MK. ORANGE FAMILYの皆さんと。見た目はすげー怖い人たちだが本当によくしてくれた。彼らはスロヴェニアの伝統料理と地元のビールをふるまってくれただけでは飽き足りず僕のバイクの点検までしてくれた。どこまでいいやつらなんだ。。

 

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スロヴェニアの人たちは本当によく英語を使いこなすドイツやオーストリアよりもよっぽど通じる印象裏残った。

 

 

 

「お前がスロベニアに来てくれてよかった。日本人って本当にいいやつだな!!」

そういってくれてうれしいよ。

 

「兄弟!!スロヴェニアに来たら俺らの隠れ家に泊まればいい。いつでも帰ってこい!!」

やめてくれ泣いちまうwww

 

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たまたま時期が重なったスロヴェニア最大のバイカーイベントにも行ってきた。

モータークラブ「SCORPION」による主催でロックバンドの演奏や中古バイクパーツの売買。簡単なサーキットもやっていた。

日本人ゲストとして僕もまさかの出場www 125㏄なので完敗であるwww

 

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このイベントのために集まった人たちは、会場の隅にまとまってテントを張って一夜を明かしていた。

 

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フランスナンバーとか、イタリアナンバーとかもけっこういた。スロヴェニアのバイカーグループの持つ力は計り知れない。

 

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スロヴェニアのバイカーガールたちとの一枚。

今この写真はスコーピオンのFacebookページにも挙がっていて、僕のことが簡単に紹介されている。一人スロヴェニア語で「みんな女の子だね」とか書いてやがったのが印象的だった。俺は男じゃボケ!!

 

 

仲良くなったバイカークラブからはメンバーにならないかというありがたいお誘いをいただき、今僕は三つのモータークラブに籍を置いている。

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 これらのバイククラブは今でも僕の大切な帰ることのできる場所の一つになっている。

 

そんなこんなで、

スロヴェニア。今回の旅で一番楽しかった!!

 

旅はじめてから、バイクは壊れるしハチには刺されるし、ヌーディストビーチは入れないしロクなことがなかった。

でもスロヴェニアには本当にいい思い出ばかりが残っている。

 

俺さ。旅の醍醐味って、いい景色を見たりおいしい食べ物を見たりっていうよりは人と人とのコミュニケーションにあると思うんだよな。

 

例えば僕が三年前に日本一周をした時に一番思い出に残ってるのは広島県なんだけど、なんでかって言ったら、現地でかけがえのない出会いがあったからなんだよね。

 

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広島県でお世話になった美容師のカズヤさんとヒロシさん。

旅ってこんなに楽しいんだって、初めて思わせてくれた人たち。人と人との出会いが旅をする理由になってきている。

 

どんなに綺麗な景色でも、どんなに美味しい食べ物があっても、人との出会いに恵まれなければあまりいい思い出にはならない。クロアチアとか残念な思いでしかねえもん!www スロヴェニアなんて、マイナーでだれも目を向けないような国なのに、それでも本当に一番印象に残ってる。

 

 

人と人とのつながりが僕たちの世界を広げるのだ。

 

 

スロヴェニアから出発するとき。本当に涙が出た。

「いつでも帰ってこい。待ってるぞ。」

「旅が終わったらハンガリーじゃなくてここに帰ってこればいい。仕事もあるぞ」

「俺も今度日本に行くから。再会しような。」

 

 

こうして僕は新しい帰れる場所を手に入れて、温かい心でスロヴェニアを出発したのであった。

 

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